案を結実させる“創作の種”は、建築メディアや雑誌
などの中にあるのではなく、既に“私”という地中深
くに「埋蔵」されているものだ。
地中に埋まっている宝物は掘り出されてはじめて顔を
見せるものであるが、それを掘り出すも掘り出さぬも
“ 己の向 かい方次第”。もし君が良い案を出すのが不
得手だと思っているならそれは、案のある場所を君の
“外”に求めてしまうからに他ならない。宝物が埋まっ
てもいない場所をいくら掘ったところで、何も出てく
るものではない。己の作品を小さくしているのは、他な
らぬ君自身であることを覚えておくがよい。