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【根】
【幹】
【枝】
【花】
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「原風景など無い」という言い方がある。 自然が“第二の自然”としてしかあり得ないように、 原風景もまた“(己の中に)事後的に見いだされるべ きもの”という意味だ。 だがこれと反対に、己の意識のコントロールを外れた 場所にある購うことのできぬナニカを信じ、己を消し 己を世界に委ねる構えがあれば、なにもすべての記憶 が己の意識を通してでなく、無意識の淵からそのまま 直截漏れてくるような仕組みがあってもいいのではな いか。