君のプレゼンテーションの番がやって来たら、その教
室の雰囲気がお祭り騒ぎになるようにしなければなら
ない。バカでかい模型、センセーショナルな図面、色
とりどりの資料、圧巻のCG、用意周到なスライド。
不要であるとかないとかに関わらず、検討模型などは
そのへんに転がしておけばいい。そして、耳が痛くな
るくらいの大声で吠えまくるのだ。とにかく、場を君
の色と臭いに染め尽くせ。そうして、観衆を圧倒させ
るのだ。無言で出てきて、淡々とした喋り、薄くわか
りにくい小声では何も残らない。
君は、せっかく建築を志したのじゃないか。人生の日々
を事件にし祭にするんだ。そうして、沢山の先生や友
達や親類を巻き込んでやれ。そういうところから、建
築の本当のところが少しずつ芽を出し始める。