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not と非- ②
青原惟信の悟りの段階 再び
人が山を目の前にした時
初段の
“山は山である”(肯
定)
は「非」を経ることで
中段の
“ 山は山でない”(否定)へ至る
次に更にもう一度「非」を経ることで、
最後には上段の
“依然として山は山である”
(より強い肯定)
へ至る。
西洋の二重否定「n o t × n o t」
(“ない”では“ない”)は
元の「肯定」に戻るに過ぎないが
東洋の「非×非」は
「遙かに強い」という「絶対肯定」となる
戦後の西洋知識教育(論理教育)に
慣れてしまった君の脳みそには
実に奇妙なことに聞こえるだろうが
東洋のシステムでは
否定が重なれば重なるほど次元が上がり
より深くより強くより広い肯定になってゆく
このことを知らねばならない
絶対否定
即絶対肯定
その真意である
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