君が何かしらのルールに助けを借り、創作を進めてゆ
きたいと思うならば、“変化のプロセスが見えるよう
に”という思いが大切だ。
中性的な空間が、分節と統合を繰り返しながら、次第
に色付き臭いを放ち密度の差が萌芽し始めるようにな
る、正にその変化の過程。それがルールを守ることで
進行するように。創作が進行する手順を、“ 私” の自
律的な扱いだけでなく、“ルール”という他律的な手
順に見い出すのだ。ただし、その最後の段階でルール
それじたいが消滅してしまったとしても、それじたい
別段悪いことではない。