世界を上手に眺めようとしたら

「矛盾」とは実に歓迎すべきことなんだ

​

「矛盾」を認められない知性は

I n t e l l i g e c e（智恵）と呼ばれ

​

「矛盾」を受け入れられる知性は

S o p h i a（叡智）と呼ばれる

​

西洋は世界から「矛盾」を排除する方法で

その正確な描写や記述には成功したが

その分 世界は痩せてしまった

 

その点、東洋には

世界を「矛盾」のままありのままに

受け入れることのできる器量があった

 

「矛盾」とは

君が欧米教育で教えられたような悪ではない

​

「一即多、多即一」

「色即是空、空即是色」

​

いずれも

​

“あべこべを一緒にしてしまえる眼差し”

ではないか

​

“ あべこべ” が悪だというのは西洋の論理であって

東洋では、それはむしろ

歓迎されるべきものである

そのことを知らねばならない