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三島由紀夫は『若きサムライのために』の中で、

 

“薄汚いダイヤモンドの原石は、

己より硬いものに削られ

ピカピカに輝くようになる”

 

と言う。

 

出発点では誰もが薄汚い原石だ。

 

だが、己より強い者に削られるその痛みに

耐え続けた者のみが、

最後に光り輝く権利を与えられる。

だから、

日々の削られる痛みとは、

己が少しずつでも輝きを増している、

まさにその証拠に他ならない。

その痛みを感じる度、

己の着実な成長を確認し

痛み以上の喜びを感じるようにすればいいのだ。

己を削る

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