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創造では多くの者たちが
「自分の創りたい形」を
実現しようと躍起になる
僕にはこの情景が実に滑稽に映る
創造の本当のところなんて
“私ですら気付く ことなかった形”
を
「私」を通して露わにすること
であるのに
創造とは、如何にして「無私」であり得るか
という逆説にこそその根がある
君が新たに産み出すべき世界とは
君が既に知っている世界ではなく
作り手である君ですら知らなかった世界をさす
これを忘れてはいけない
それには
「私」が強すぎると
「私」っぽい雰囲気で
世界が狭く仕上げられるしかなくなる
そうではなくて
「私」を消し去った「私の外部」から
現われてくるシステムに
勇気を以て「私」を委ねてみる
これによって提案される「世界」は
「私」のレンジを遙かに超えた場所から
その姿を現わすようになる
これこそすなわち「無私」の創造
私が創らない
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