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「創造的な時間」というものは

 

「10時間を一回で費やす」

より

「1 時間を10回に分けて使う」

方が遙かに質は上がる

「回数を増やす」とは

それだけ心新たに新鮮に

作品に向かう機会を持てることなのだから

とすれば、

設計のスケッチに向き合いながら、

いつも慣れてしまった机に向かい

脅迫的に事に当たるなど一番宜しくない

「時間」とはダイヤモンドの鉱脈のように

どこかに眠っていてそれを掘り出し

手にするようなものでなく

 

己自身の工場で

人工的に生産してゆくものなのだ

 

“一発勝負の大物” を狙うのでなく

“ 細切れになった端材”

をどれだけ小まめに集め接着し製品とするか

 

だから

電車の待ち時間とか

パンの焼ける時間などを

うまくつなぎ合わせることを癖にするとよい

時間

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