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「死んでもいい」などという言葉は、
命を自分の持ち物だと勘違いする思い上がりだ。
人の生き死になど、
自分の意図とは違った場所にあるのだ。
自分の命は自分なんかの持ち物ではない。
僕はかつて、
人生の意味は何かを猛烈に知りたかった。
建築の創作をその意味に照らし合わせたかった。
そうしないと建築が紛い物に過ぎないように思えた。
でもある時、
「こうやって生きている
そのことじたいに意味があるんだ」
ということに気付くと、
建築はより自由な本来へ開かれる気がした。
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