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君は親を選んで
産まれてきたのではない
親の方だって
君を選んで産んだのでない
でもだからこそ
その理由のない「偶然」の中にこそ
尊い縁のめくれ上がりを感じることになるのだ
「偶然」発見されたルールや形態が
あるとき突然
「必然」と見えるようになることがある
それは、 “ 制作している己” が消去され
創作が他者へ委ねられた瞬間
不意にやってくる
世界のすべては「偶然」であるが
その「偶然」が「必然」へと
変わる機を知ること
これこそ「創造のコツ」と呼ばれるものだ
「偶然」をイマジネーションによって
組織するダイナミズム
「必然」など
こんな方法によって
ようやく確保されているに過ぎない
「偶然」という選べない不自由にこそ
より大きな自由があることを
知らなければならない
親子という偶然
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