top of page

人間誰にでも煩悩がある。

 

名誉が欲しい、健康が欲しい、休暇が欲しい、

恋人が欲しい、金が欲しい、

夢が欲しい、仕事が欲しい……。

 

仏教最終段の“悟り”とは、

これら煩悩を消し去ることではない。

 

そんな無理難題ではなく、

煩悩は持ちつつもそれに支配されない心の置き方、

そこにある。

 

煩悩を否定せずそれどころか

それを真正面から直視ししつつ、

それでもそれが手に入らないことを

嘆いたり恐怖したりすることから

自由でいること。

 

己に如何なる不本意な状況が到来しても

「これでいいのだ」

と人生のストーリーを

しなやかに組み立て直せる強くしなやかな心の構え。

 

昨日までの己といとも簡単に決別できる胆力。

 

そんな“良い意味での開き直り”

ができるようになると きっと、

人生ってこんな少ないものでも生きられるんだ、

という清々しさを感じられるに違いない。

これでいいのだ

bottom of page