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旧いオートバイを大切にする訳のひとつに、
その生の鼓動や体の状態を察知する「勘」を養う
ということがある。
機械に跨った時感じる いつもとは違った異臭異音。
そこで「なにか変だ…」と感じられる動物の習性。
実はこういった野生こそ
建築が一番必要としている能力である。
建築現場に足を踏み入れた瞬間、
理由はわからぬが
何かがおかしいと臭いを嗅げること。
図面を目にした途端、
どことはわからずとも
何かが確実に間違っていると予感できること。
頭で理解する専門技術では決して到達できない、
意識に登ってこない領域に関わる勘。
それは「勘」だから、
建築とはできるだけ遠い所からやってくるものがいい。
オートバイ-②
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