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ミースの「L e s s  i s  m o r e 」を

ただのミニマリズムと解釈するのは

初学にありがちな勘違いだ


豊かさ(more)とは、

単なる “無”( l e s s )という

計測可能な零地点にあるのではない

 

かといって “有” にあるのかといえば

これもまた違う


前述の通りそれは

「有/ 無」という

振り子の両極を産み出す

「振り子の支点」

すなわち「場所」そのもののことである

 

こうしたエンジン(システム)があってはじめて

光は

有るようになったり

無いようになったり

コントロールされ得るようになる

結果

建築の空間と時間に

密度差が生じるようになる

 

そういう

“無いという在り方で有るなにか”(空)

という計測不能な“ 働き” として

可能態として「l e s s」を捉える目が

君のなかにできてきたとき

 

そのときミースの

「Less i s m o r e 」


は真の意味を以て

染みてくるようになる

Less is more

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