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逆説的に聞こえるかもしれないが、

 

人は生きているあいだ中、

一瞬一時、己の生命の危機という不安を

背負い続けている方が幸福なのかもしれない。

そういう構えのなかにこそ

「生きようとする」ことの本来が見えてくる。

人は、

人生の困難な曲がり角に差し掛かった時、

そこでどれだけ己の剛と柔を加減できるか。

そこで人間の価値が決まるというものだ。

曲がり角

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